
現在先進国と言われている欧米諸国と日本では少子化問題が深刻化しています。それと同時に空前のペットブームが注目されているというのも先進国に共通に見られる現象として興味深いものがあります。
この章では少子化とペットブームとの関連性について検証してみたいと思います。それでは何故先進国では少子化が進んでしまうのでしょう?それは女性の社会進出が顕著なためだと言われています。先進国の多くでは男女平等や男女同権が当然の事として浸透しています。
このため女性が社会進出して企業での重要な職務につき肩書きを持つことで、出産や育児の為の時間が相対的に減ってしまうことは当然の事と言えるでしょう。日本の場合、戦後の核家族化が女性の社会進出を後押しした背景があります。
男女同権を謳ったウーマンリブなどの社会活動もありましたが、オイルショックなどによる経済負担の増加に伴い、専業主婦が減り、夫婦共働きが増えたことが原因でもあります。仕事を持つことで育児への負担も増え、一家族あたりの出産率は減少の一途をたどることになります。
また出産への苦痛の不安、子供の成長に付きまとう反抗期や学校問題などの心理的な負担も大きかったのかもしれません。そして一軒家からマンションなどの集合住宅への住宅事情の変化もペットを飼育する条件を大きく変化させた要因です。
特に犬の場合は庭で繋留して飼うのが一般的だったところがマンションなどの住宅の集合化が進むにつれ室内で飼育される事が増え、番犬から愛玩犬と呼ばれる犬の飼育数が飛躍的に増えたこともあります。こうした諸条件を背景にペットを家畜から家族として受け入れる家庭が増え、ペットビジネスにも大きな変化が生まれるようになり、ペットブームと呼ばれる現象が生まれました。